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『本心』平野啓一郎著がなんだかすごい。AIとVRと死と格差社会と。平野さんはSF作家ではないけれど、少し未来の世界を描くだけで作品はすでにSFに踏み出しはじめているのです。

こんにちは、Yomoca です。

平野啓一郎著『本心』を読んでしまいました。

これもまた文学ユーチューバーベルさんのおかげです。

平野啓一郎さんと新刊『本心』を通して対談しました!

実は少し前から、ベルさんの動画で「分人」という言葉が気になっていました。

『本心』特設サイト|平野啓一郎
平野啓一郎の最新長篇『本心』を、2021年5月26日に刊行しました!『マチネの終わりに』、『ある男』に続き、愛と分人主義の物語であり、その最先端となる最新長篇『本心』を、 どうぞお楽しみください。
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森鴎外『高瀬舟』をもう一度読んでみた!【あらすじ・考察】

個人は英語で individual(これ以上二つと分けられrない存在)という意味なのですが、どうもこの個人の中に平野さんが「分人」と名付ける存在がいると仮定すると、生きることがとても楽になる…というお話です。

誰の中にも、親と接するときの自分と友人と接する時の自分、部活ならば先輩と接する時の自分と後輩と接するときの自分が違っていたりします。別にキャラを作っているわけでもなく、媚びへつらっているわけでもないのに、自然と相手によって自分の中にいくつものキャラが生まれてくる。これを個人に対して「分人」と名付けていたりします。

私たちの中には、出会う人との関係性の中で分人が生まれ、その人が居なくなることで自分の中にいるその人に対する「分人」もまた身を潜め、出てくるチャンスを失ってしまう。

昨今の生き辛さの中での、「私とは何か」を考える時に、この「分人」という概念はとても気持ちが楽になるような気がしました。

平野啓一郎を知る

芥川賞作家、平野啓一郎さんの新聞連載小説「本心」が、9月6日から東京新聞などで始まります。 https://www.tokyo-np.co.jp/article/re…
舞台は近未来。AI、VRなどテクノロジーが進歩した社会で、「人間とは何か」を追究します。連載開始に当たって平野さんに聞きました。東京新聞の8月26日朝刊・文化娯楽面のインタビュー記事もご覧ください。

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日仏文化講演シリーズ第333回 「自己の多様性を生きる」講師:平野啓一郎(作家)

日仏文化講演シリーズ第333回
「自己の多様性を生きる」
講師:平野啓一郎(作家)

「自分とは何か」という問いは、他者との関係を築く上の基本です。私たちの社会は、「個人」(individual)という概念に基づき形成されていますが、講師は近年、更に小さな「分人」(dividual)という単位を導入して、アイデンティティとコミュニケーションについての新しい認識の必要を説いています。社会の多様性を実現するためには、その中で生きる一人一人が内的に多様である必要があります。さもなくば、コミュニケーションは成功しません。予測不能な未来を生きる新しいアイディアを考えます。

開始〜1:08:05:講演
1:08:05〜終了:質疑応答

日時:2020年2月13日(木)
場所:日仏会館ホール
主催:公益財団法人日仏会館

https://www.youtube.com/watch?v=yyss0igkVx4

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